最近のキズ治療

昔はキズを縫ったら何針縫ったかってよく言いましたね。
今はそんなことは言いません。昔は太い糸で粗く約1cm間隔で縫ったため何針縫ったと言えば何センチのキズとわかりました。今は髪の毛より細い糸で非常に細かく縫いますから数えられません。もちろん昔よりずっときれいに治ります。
昔はキズを乾かして治していましたね。
キズを乾かすのは古い治療です。今はキズを湿った状態にして治します。この方が早くきれいに治ります。かさぶたができたのは体がキズを乾かさないようにフタをしていたのです。今はハイドロコロイドなど良い貼付剤がありますのでかさぶたを作らずにきれいに治せます。
昔はキズを濡らしたらいけないって言われましたね。
今はキズをしっかり洗って下さい。水道水で十分です。洗った方が感染しません。キズが汚れている方がかえって感染する心配が増えます。もちろんお風呂に入っても大丈夫です。
昔はキズをしっかり消毒しましたね。
今はキズを消毒しません。消毒しても細菌は死なないしかえって消毒薬が正常細胞に毒となることや正常皮膚には少数の細菌が常在しておりこれが死ぬとかえって良くないことがわかってきました。たとえ少数の細菌がキズに入っても免疫力で対処でき感染は起こりません。キズは消毒しないで洗う方が効果的で早くきれいに治ります。
皮膚の手術や局所麻酔注射、採血の時も消毒はいりません。昔は注射の時にアルコール綿で拭いたりしてましたね。かえってかぶれることもありました。手術の時に毛を剃ることもしません。昔は手術野は毛を剃ってつるつるにしてましたが、剃るとかえって皮膚にキズができ感染しやすくなります。ただ器具はしっかり滅菌してあるのでご心配なく。消毒でなく高温高圧で滅菌しないと細菌は死にません。
時代と共に治療法も変わってきます。昔の治療が今はかえって良くない場合もあるのですよ!