食物アレルギー

食物アレルギーは喘息やじんま疹の原因となります。特に乳幼児は腸粘膜が未熟で、摂取した食物が分解されずに吸収されやすく食物アレルギーをおこしやすいのですが、消化機能が発達してくる2歳以降は徐々に食物アレルギーは減少していきます。
本来の食物アレルギーは食物のタンパク質がアレルゲン(アレルギーの原因)となり蕁麻疹や咳、喘鳴、腹痛・嘔吐、顔面の浮腫・痒みなどの症状をおこします。ひどい場合は呼吸困難・チアノーゼなどアナフィラキシーをおこし危険な状態になる場合もあります。血液検査でその食物の特異的IgEが高く、その食物の負荷や除去試験が陽性となります。治療は耐性ができるまでの一定期間その食物を除去します。
また一般に食物アレルギーと言われるものの中にアレルギーが関与しない食物不耐症というものもあります。これは仮性アレルゲンや食品添加物、代謝異常や心理的反応によるもので、本来の食物アレルギーと同じ症状を示し注意が必要です。仮性アレルゲンとは元々食物に含まれるヒスタミンやコリン、セロトニンなどのアレルギーをおこしやすい物質で、これが多い食物を体調不良時や他のアレルギー症状出現時に多く取ると症状が現れます。離乳食にほうれん草やバナナを使用する時は注意が必要です。
食物アレルギーを防ぐために食生活を見直しましょう。
1)和食中心に
和食は栄養素のバランスが良く調理法も煮る・蒸す・焼くで脂が少なくてすみます。これに対し洋食は高カロリー・高蛋白・高脂肪で特に動物性蛋白は抗原性が高くまた調理法も揚げる・炒めるが多く脂使用が多くなります。脂は体内で分解されアレルギー症状の原因となります。
2)誤った食べ方
運動不足のうえ消化できないほど食べる過食や輸入食品など食べ慣れないものを食べる、夜間に食べたりよく咀嚼しないで食べるなど誤った食べ方をやめましょう。消化力の低下が食物アレルギーをおこしやすくします。
3)加工食品からなるべく手作りに
加工食品やレトルト、缶詰、冷凍食品は食品添加物が多いのでさけましょう。材料は新鮮な物を選び干物はさけましょう。仮性アレルゲンを減らすには加熱、あく抜きなどしっかりした調理が必要です。このためにもなるべく手作りを心がけてください。また人工栄養をさけ母乳で育てることも重要です。

アレルゲン
洋食特に朝食にパンの普及で大豆に変わり小麦が上昇し、
卵・牛乳・小麦
が3大アレルゲンとなっています。

仮性アレルゲンの多い食物
ヒスタミン    :トマト  ナス   ほうれん草
コリン      :トマト  ナス   たけのこ
セロトニン    :トマト  バナナ  パイナップル

口腔アレルギー症候群
果物や野菜の蛋白質は本来アレルゲンにはなりにくいのですが、花粉症を持っている人が原因花粉と共通抗原性を持つ果物や野菜を食べて口の中に違和感などのアレルギー症状をおこす場合があります。
共通抗原の例
スギ   ;トマト
イネ科  ;メロン じゃがいも
ブタクサ ;メロン バナナ

食物でも金属アレルギー
一般にピアスやネックレスの金属に汗や塩水が付いて金属イオンができ接触皮膚炎を起こしますが、食物にも金属が含まれ金属アレルギーをおこすことがあります。
金属を多く含む食物の例
ニッケル、コバルト、クロム  :チョコレート、ココア、きな粉